がん患者さんの発熱と聞くとため息が出てしまう.
そんな先生も多いのではないでしょうか?(本書に登場するDr.古谷もそうだったとか.)
そんな悩みは本書で解決!
診療機会の多い固形腫瘍にフォーカスし,基本事項を踏まえつつ,複雑な問題をロジカルかつ華麗に解説します.
Dr.伊東×Dr.古谷のコントさながらのやり取りを楽しく読むだけで,がん患者の感染症が得意になること間違いなしです.
中外医学社HPより
こんな読者におすすめ
・がん化学療法に携わる全ての医師
・救急外来などでのがん患者の発熱に苦手意識がある
がん薬物療法における戦いというと、一般には化学療法による有害事象のイメージですが
実際には、(発熱性好中球減少症などを除いても)感染症との戦いが大半を占めています
取り敢えず「がん患者だから」「抗がん剤中だから」といってむやみな広域抗菌薬使用は許容されるべきではない
感染症診療の原則は同じ、ただがん患者に特有の感染症診療のピットフォールは存在する
本書はそうした実践的な内容がカバーされている良書
がん患者の発熱というと、発熱性好中球減少症が有名ではあるが、
固形がんにおける化学療法では、血液腫瘍ほど高リスクなレジメンは多くはない
本書で記載されている通り、「バリア破綻」か「構造異常」は必ず鑑別に入れて対応に当たるべきで
中心静脈ポートが留意されていればCRBSIは必ず鑑別に入るべき(つまり血液培養は採取しなければならない)だし
肝転移による閉塞性胆管炎、腹膜播種による水腎症に伴う閉塞性腎盂腎炎、肺がんによる閉塞性肺炎、食道がん術後の誤嚥性肺炎など、がん患者の感染症にはある程度の型、が存在する
そうした、型、を学ぶうえで最良の教科書であり、
ぜひがん診療に関わるすべての医師に読んでもらいたい一冊
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